日記(ブログ)


精神科医の備忘録~key of Life。臨床、講演、テレビ、ラジオ……精神科医の東奔西走の日々。

【メルマガ】名越康文×しいたけ「もう一度誰かを好きになるために必要なこと」スタート!

2018年04月02日(月)12時15分06秒

メルマガ「生きるための対話」では、今週号(4月2日号)から何回かに分けて、【スペシャル対談】名越康文×しいたけ「もう一度誰かを好きになるために必要なこと」をお届けします。

 

しいたけさんのプロフィールはこちら。

 

 

占い師「しいたけ」プロフィール

ヴォーグガール編集部がその辺で発掘。そのやる気のなさ、無欲さに反した脅威の的中率と、ロジカルな切り口に一同驚愕。無理矢理連載をさせられることに。惑星・板橋に老犬と住まう。夜中のお楽しみ、背脂ラーメンの食感でその時々の自分のコンディションを推測。絶賛ペンパル募集中。調子がいいと平井堅似の35才。

 

「しいたけ占い」(ヴォーグガール・オンライン)

https://voguegirl.jp/horoscope/shitake/

 

書籍『しいたけ占い 12星座の密と毒』(KADOKAWA、2017)

https://amzn.to/2E7I3Yx

 

書籍『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(マガジンハウス、2016)

https://amzn.to/2uEpYBY

 

 

今回の対談テーマはずばり「恋愛」。

 

若者から恋愛相談を受ける機会の多いしいたけさんが、最近感じているのは、男性が「あること」をしなくなったこと。それはいったい……?

 

 

<第1回>私たちはどうしてこれほど恋愛が下手になったのか

は、以下のリンクより、メルマガをご購読ください!

(初月無料です!)

 


名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)

2018年4月2日 Vol.169
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今週の目次
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01【告知】バーディック・バンド旗揚げ興行/月の下で

02【スペシャル対談】名越康文×しいたけ「もう一度誰かを好きになるために必要なこと」(第1回)

03【講義】原因論としての心理学

04【カウンセリングルーム】(今週はおやすみです)

05【pieces of psychology】<歌は存在の根幹だった/すべては巡っている/朝は悲しい/ほか>

06精神科医の備忘録 Key of Life

・「自分でやる」と決意すると、協力者が現れる

07講座情報・メディア出演予定

【引用・転載規定】

 

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【メルマガ】人は感情的になると「自分こそが論理的で、正しいことを言っている」と思い込む

2018年03月06日(火)11時31分02秒

怒りに求心力があるということは十分にわかっていたつもりではあるのですが、今年になってから、さまざまな方面で起きている怒りの表出は、本当にすさまじいですね。

 

今更ながら、この世界で起きていることのほとんどが、怒りの表出=集注欲求(乳幼児の持つ注目への渇望)という印象を持たざるをえない段階に達しているように思います。

 

怒りに限ったことではありませんが、感情的になっている人の特徴のひとつに、「ことさら論理的になろうとする」傾向があります。

 

もちろん、怒りで視野が狭窄した人の論理は、足場が弱く、時間軸も短い、相手の揚げ足取りのレベルに終始してしまいます。

 

本人は「論理的で、正しいことを言っている」と思っているので、そのことに気づきませんが、周囲で見ている第三者は、一瞬のうちに興ざめします。それゆえに、感情的になった人の周囲には、「その揚げ足取りに加担すると利益のある者」だけが残ることになるのです。

 

つまり、近視眼的な論理が蔓延する世界は、怒りの求心力に支配された世界ということができるでしょう。

 

このことがもたらす問題は、「怒りによって価値あるものが失われてしまう」ということだけではなく、実は「怒り」という感情が持ちうる役割をも失わせてしまう、というところにあります。

 

まれなことだとは思うのですが、他人への無償的な愛や、慈悲を伴う怒りも存在するの事実でしょう。そういう慈しみの怒りの可能性を、私たちが単純に信じられなくなってしまう、ということが、非常に大きな問題であると思うのです。

 


名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)

2018年3月5日 Vol.167
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今週の目次
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01【巻頭言】人は感情的になると「自分こそが論理的で、正しいことを言っている」と思い込む

02【ピックアップ】一生ひとりぼっちって、まずいですか?

03【カウンセリングルーム】

[Q]上司を尊敬できなくてモヤモヤする

04【pieces of psychology】枠を着こなす/依存は無意識の中にある/私は「路地」である

05【読むこころカフェ】

・「勇気づけ」という高い壁を越えるには「ソロタイム」が必要だ

06精神科医の備忘録 Key of Life

・愛からみれば人は花なのだろう

07講座情報・メディア出演予定

【引用・転載規定】

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【メルマガ】「難しいからわかりたい」を取り戻す

2018年02月21日(水)10時47分21秒

結果的に読み手がスカッとしたり聞き手がスッキリするのは致し方ない、というか、それはそれなりにめでたいことだと思うのですが、それを目的に書いたり話したりすると心が衰退する、というかスカスカになって考えが湧いてこなくなります。

 

 

あくまで私の印象ですが、いま日本では、無意識のうちに「早くわかりたい」という欲望が蔓延しているように感じます。

 

その一方で、衰退しつつあるのが「難しいからわかりたい」という欲望ではないでしょうか。

 

難しくてわからない、理解しようとしても歯が立たない。そういうものに出会って困り果てるということは、本来、人生の最高の幸せの一つであるはずなのですが、それを楽しむ余裕が失われている。

 

 

いやもっと精確に言ってみましょう。「難しいからわかりたい」ということそれ自体が楽しい、しかもそれが、誰にも奪われないほど充実した時間であるという経験を、我々は忘れてしまっているのです。

 

実は誰しもが、そういう経験を持っています。たとえば赤ん坊の頃、あの小さな脚で、大きな頭をもたげて必死で立とうとして何度も尻餅をつく。あるいはスプーンや箸を使えなくて食事をこぼし、ひっくり返してしまう。

 

しかしどれほど失敗しても、めげて、やる気をなくして二度と取り組まなくなる赤ちゃんはいません。一晩眠ればもう一度チャレンジする。飽くなき挑戦を繰り広げて、克服してきた結果が、いまの私たちなのです。

 

私たちはいま、過去のひたむきさと切り離されて日々を過ごしています。そして我々は、息をつなぐために、「藁(わら)」のような言葉を求めるようになった。とうぜん藁の効用は長続きはしません。「わかりやすさ」が求められる時代というのは、もしかしたら精神の窒息段階なのかもしれません。

 

 

しかし、「自分のことはわかり切っている」と思っていることほどの絶望はありません。それは本当に思慮が足りないと言わざるをえないでしょう。

 

いろんな状況の中で思わぬ自分に出会う。誰かと話をするだけで、触発されてやる気がめきめき目覚める。あるいは批判されて落ち込むけれども、そこでなにくそっと潜在力が目覚めて、一皮むける。「自分」は意外性のかたまりなんです。

 

そう気付けば、それらの集合である世界に対してもそう思えてくる。好奇心が生じる。

 

そしてその好奇心はほどなく、他人に対する感情移入や情熱、慈しみに変わるのです。

 


名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)

2018年2月19日 Vol.166
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今週の目次
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00【巻頭言】「難しいからわかりたい」を取り戻す

01【性格分類】名越式性格分類ゼミ(通信講座版)テキストVol.2の一部公開と第12次募集のご案内!

02【カウンセリングルーム】※今週はおやすみです

03【pieces of psychology】文化の役割/生きることの意味/沈黙とは、語らせ、語るためにある/楽しさがわかると/飽きるということ

04【読むこころカフェ】

・人を原因論から目的論へと導くカウンセリング

05精神科医の備忘録 Key of Life

・今年は映画だ!

06講座情報・メディア出演予定

【引用・転載規定】

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■ご案内 名越式性格分類ゼミ(通信講座版)第12次募集!(2月末締切!)

名越式性格分類ゼミ(通信講座版)第12次募集しています。

https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html

 

最初にお届けする2018年3月号では、昨年より通信講座会員向けに配信しているテキストの2号め「9種体癖」をお届けする予定です!

 

テキストは、今後も2-3か月に1回の発行の予定です。通信講座会員のみなさまには、当該月のDVDとともにお届けします。

 

<<<お申し込み・詳細は下記リンク先より>>>
https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html
■サービス概要(第11期会員のサービスは、2017年12月1日開始です)
・受講料 6,480円/1か月(税込)
・毎月1回、講座DVDを送付します。送付されるのは「名越式性格分類ゼミ」、あ
るいはその他講義を収録・編集したものです。
・名越式性格分類ゼミ(東京・巣鴨で開催)に会員割引で優先申し込みできます。
・その他、不定期でのイベント等予定。

※通信講座の概要、お支払いに関するご質問等はサイトの「よくある質問」
https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi_faq.html
もご参照いただければ幸いです。

<<<お申し込み・詳細は下記リンク先より>>>
https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html

【メルマガ】コミュニケーション能力の3つの要素

2018年01月22日(月)06時55分39秒

 

コミュニケーション力の3つの要素

 

メールやSNSなどのコミュニケーションツールの発達によって、僕らは時間や場所を問わず、いつでも他者とコミュニケーションを取ることができるようになりました。

 

ただ、いくらそれらのツールが発達したとしても、私たちが生きていく上で、人と人とが直接顔を会わせたときに求められる、個々の能力としてのコミュニケーション力の重要性が失われるわけではありません。

 

では、そもそもコミュニケーション能力とは何なのか? 具体的に、どういう人を、コミュニケーション能力のある人と呼べば良いのか?

 

私は、カウンセラーとしての臨床経験から、コミュニケーション能力というは、大まかにわけて、次の3つの要素からなるのではないか、と考えるようになりました。

 

それは「エピソード力」「論理力」「感情」です。

 

もちろん、この3つがすべてだと言うつもりはありません。でも、この3つの要素に分けてとらえることで「そもそもコミュニケーションとは何か」ということの見通しが得やすくなるのは、間違いないことだと思っています。

 

 

エピソード力とは「上手に省略する力」

 

コミュニケーション能力の3つの要素のひとつめ、「エピソード力」について。

 

皆さんの周りにも、「お話」が上手な人って、いらっしゃると思うんですね。「昨日、こんなことがあったんだよね」ということを、わかりやすく、要点と時系列を踏まえて、相手にわかるように話すということ。

 

こういう人がエピソードを語っていると、状況が目に浮かぶようにはっきりとイメージできるので、聞いている人は、どんどん話に引き込まれていきます。こうした「エピソードを語る力」というのは、実はコミュニケーション能力を構成する、重要な要素だと思うんです。

 

では、エピソード力の、もっとも重要なポイントってなんでしょうか。

 

(続きはメルマガをご購読の上、ご覧ください)

 

 

 


名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)

2018年1月21日 Vol.164
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今週の目次
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00【お知らせ】文庫版『驚く力』、単行本『ソロタイム 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』、好評発売中!

01【心理学】コミュニケーション能力の3つの要素

02【カウンセリングルーム】※今週はお休みです

03【pieces of psychology】「わからない」という感覚/いかにして飢えるか/未来にイメージを持つ

04【コラム】心のバランスを崩さない「営業スマイル」のコツ

05精神科医の備忘録 Key of Life

・これでいいのだ

06講座情報・メディア出演予定

【引用・転載規定】

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「コミュニティ再起」の年に

2018年01月10日(水)05時48分46秒

なぜ、コミュニティの時代なのか

みなさん、明けましておめでとうございます。

2011年にスタートしたこのメルマガも、はや8年めを迎えました。この月2回のメルマガは、私にとって、活動や思考のベースキャンプと言ってもいい存在になってきました。

 

さて、今年はどんな年なのか。いや、より積極的に、どんな年にしていくのか。読者のみなさんも、それぞれ想いがあるでしょう。私の場合、今年はこれまで以上に「場=コミュニティ」づくりに力を入れたいと考えています。

 

というのも、私は、今年から数年ぐらいの期間というのは、この10数年の間に世界に広がってきたある種のグローバリズムや新自由主義的な価値観から、コミュニティ的な「場」を守りうる、勝負どころだと考えているからです。

 

振り返ってみればこの数百年、人が集う場=コミュニティは、攻撃にさらされ続けてきました。

 

誤解のないように言っておきますが、「攻撃」と言っても、別に「こんなコミュニティはいかん! 解散せよ!」という圧力によって、無理矢理壊されたわけではありません。

 

コミュニティを解体したのは、ほとんどの場合、コミュニティを担う当事者自身です。

 

例えば第二次世界大戦後、日本では急速に家族制度が崩壊していきました。では、家族を壊したのは誰だったか? それは、私たち自身です。「わずらわしい」「邪魔だ」というなんとなくの空気の力こそが、家族を壊した主犯です。そして、かくいう私自身も、家族制度崩壊については当事者の一人として、その流れに加担していたという自省を持っています。

 

家族制度の次に崩壊したのは「家族的な企業システム」ですが、これも同様の経過をたどりました。終身雇用に代表されるような擬似家族的なシステムによって営まれる日本的大企業は、この数十年の間に、「旧弊的」で「不合理」なものとして、私たちは自らの手によって、葬り去られてきたのです。

 

<続きはメルマガをご覧ください>

 


名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)

2018年1月8日 Vol.163
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今週の目次
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00【お知らせ】文庫版『驚く力』、単行本『ソロタイム 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』、好評発売中!

01【近況】「コミュニティ再起」の年に

02【カウンセリングルーム】

[Q]「相対地獄」から抜け出す方法はありますか?

03【pieces of psychology】出会い/集注/主体性

04【コラム】噂話の絶えない職場からすぐに離れた方がいい理由

05精神科医の備忘録 Key of Life

・正月は意外に動揺する

06講座情報・メディア出演予定

【引用・転載規定】

 

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