初めを始める
篠栗巡りをさせていただいて、いよいよ名越式仏教心理学の本筋の森に分け入る感じになって来ました(笑)
まずは、誰もが聴いたことのある仏教の常套句から、その文言成立のワケをいろいろ分析して行こうかと思います。
そうですね……相愛大学と名越塾で“初めを始める”ことになると思います。
私の考えでは、仏教の経文や論理は、きわめて実践的に書かれているのだと思います。
しかし、言葉には限界があります。つまり言葉は、経験自体を記録することは出来ないのです。
ですから読み解く際には、自らの経験といったん距離をとり、なるたけ客観視しなければなりません。
そうすることで私たちは、目の前の文言を、まさに「常套句として読み飛ばす」という軽薄さから解放されて行くはずなのです。