【コラム】分析から解体へ
分析の限界
僕たちは「分析すること」に疲れつつあるのではないか。
そういうことを、最近感じています。
手前味噌かもしれませんが、10年ほど前「グータン」という番組の中で僕が「分析」という言葉を使っていた当時、まだこの「分析」という言葉は、世間ではさほど一般的ではなかった気がします。しかし今や、さまざまな場面で「分析」という言葉を見かけるようになりました。
分析というのは、平たくいえば「構造や仕組みを明らかにする」ということです。何か事件が起きたら、事件の原因を分析する。あるいは、人間関係の問題を抱えた人がカウンセラーの元を訪れたとしたら、そこに至るまでの経緯や心理を分析する。これらはもちろん大事な営みです。わからないものがあれば、分析し、納得する解釈を見出す。それは人が生きていく上では必要なことです。
しかし、あまりに分析に没頭すると、人というのはだんだんと「虚無」に苛まれるようになります。それは……
<この続きは名越康文メールマガジン「生きるための対話」2016年2月1日号(Vol.117)をご購読ください>
名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)
2016年2月1日 Vol.117
<軽井沢のバス事故と尾木直樹先生/分析から解体へ/個性はエゴの向こう側に立ち上がる/緊張とこわばりは「自分」を知るマスターキー/ほか>
目次
01【近況】軽井沢のバス事故と尾木直樹先生
02【コラム】分析から解体へ
03精神科医の備忘録 Key of Life
・個性はエゴの向こう側に立ち上がる
04カウンセリングルーム(今週はお休みです)
05読むこころカフェ(40)
・緊張とこわばりは「自分」を知るマスターキー
0 6講座情報・メディア出演予定
【引用・転載規定】
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