日記(ブログ)


精神科医の備忘録~key of Life。臨床、講演、テレビ、ラジオ……精神科医の東奔西走の日々。

【2018年12月スタート!】名越式性格分類ゼミ(通信講座版)第15次受付中!

2018年11月12日(月)05時58分53秒

名越式性格分類ゼミ(通信講座版)の第15次募集(会期は2018年12月スタート)、

現在受付中です!

定員に達し次第締め切りますので、ご関心のある方は、お申込みをお急ぎください!

(すでに通信講座会員になっている方は、自動継続となりますので、改めてお手続きの必要はございません)

<<<お申し込み・詳細は下記リンク先より>>>

https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html

■塾長・名越康文からのご挨拶

皆さんこんにちは、名越康文です。

2015年1月からスタートした名越式性格分類ゼミ(通信講座版)はおかげさまで好

評をいただいており、このたび、第15次の会員募集をさせていただくこととなりま

した。

僕は「旅する精神科医」と言われるぐらい、北海道から沖縄まで毎日のように講

演や講座などをやらせていただいているわけですが、単発の講座や講演では、僕

の心理学の柱である性格分類、気質分類についてお話をする機会が滅多にない、

という問題があります。

というのも、1時間半なり、2時間という時間だと、「心とは何か」といったテー

マについてはある程度まとまったお話はできても、性格分類についてはまとまっ

たお話をするのは難しいからです。お話できないわけではないですが、その程度

の時間だと、ほとんど間違いなく、本質を見失った状態でお伝えしてしまう可能

性が高い。

だからこれまで僕は、福岡、大阪、東京という、非常に限られた場所で、限られ

た人を相手にしか、性格分類=体癖論のお話をしてこなかった。それ以外の地域

に住んでおられる、性格分類に関心を持ってくださる方々には申し訳ないな、と

いう思いをずっと持っていました。

この通信講座では、これまで実際の講座を受講した経験のある方から、メルマガ

など、活字を通して関心を持っていただいていた方まで、幅広い方々に利益とな

るのではないか、という趣旨で運営しています。

お届けするDVDには、できるだけ当日の講義を、生のままお伝えするようにして

います。ライブ講義の息づかいや、そこに込められた感情、ユーモア、冗談、息

づかい……といったさまざまな要素は、しばしば「おまけ」として捉えられがち

ですが、「人間そのもの」を扱う性格分類においては、それらは各体癖の「内容

」そのものです。もちろん、講義のDVDだけで体癖論のすべてを伝えることがで

きるとは思いませんが、DVDに収録されたすべてを味わって、奥深い体癖論の世

界に没入していただければ幸いです。

<<<お申し込み・詳細は下記リンク先より>>>

https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html

【メルマガ】名越心理学のめざすところ

2018年10月15日(月)12時45分43秒

 

「聴く力」は希少

 

前回「聴くことの力」という記事でも少し触れましたが、「人の話を聴く」というのは、実は人間が生きるための本能レベルからはちょっと乖離した、より成熟した段階で獲得できる能力だと僕は考えています。

 

聴くことの力(名越康文メールマガジンVol.177 2018年8月6日号)

http://yakan-hiko.com/BN7801

 

そのことがよくわかるのは、「聴く力」というのは、本人というよりは、周囲の人の力を伸ばす能力であることです。聴く力を持つ人がひとりいるだけで、その集団の個々の能力は伸びるし、成果もどんどん上がっていく。聴くことには、そういう力があるんですね。

 

たぶん、これを読んでいる人の多くが「聴く」という行為について、なんとなく受け身な印象を持っていたんじゃないかと思うんです。でも、実は聴くことには、相手の能力を伸ばすっていう、非常に積極的で、能動的な効用がある。

 

でも、それだけに、そんな能力を持つほど成熟した人間というのは、それほど多くはおられません。ですからもしみなさんが、誰かに話を聞いてもらうことで、勇気づけられたり、自分の力が伸びたと感じた経験があったとしたら、それはとてもラッキーだし、貴重な経験だった、と考えてください。

 

特に現代は、「表現する」っていうことが非常にもてはやされている時代ですからね。こういう時代において「聴く」という、ちょっと地味な能力を伸ばしている人って、そうは多くないはずです。

 

心には「時間軸」がない

 

というわけで、前回のおさらいはここまでにして、今日は「心」についてお話しようと思います。

 

心について、一般の方がまったくご存じない特徴のひとつは、「時間、空間が入り乱れている」ということです。もうちょっとはっきりと言い切ってしまうと、心の世界には「時間」というものがない。あるいは「時間の流れ」が現実の世界と異なっている、という言い方でもいいかもしれません。

 

私たちは普通、「時間割」や「スケジュール」といった枠組みをあてることで、時間を捉えています。「〇時にお風呂に入ろう」とか「来週の〇曜日は旅行に出発する日だ」というような捉え方です。いろんな時間の捉え方があるにしても、私たちがみな、こうした時間軸のなかで日々の生活を送っていることは、おそらく間違いないでしょう。

 

なにしろ、このように時間を捉えるのは便利なんです。「今から30分後に駅で待ち合わせね」というようなやりとりが成り立つには、この時間軸で捉える時間感覚を共有していなければいけません。

 

わざわざこんなお話をするのは、こういう時間軸とか、スケジュール表にのっとった時間というのは、きわめて文化的、社会的なものであって、僕らの原初的な心の世界には存在しないものなんだ、ということをわかっていただきたいからです。

 

実際には、私たちの過ごす時間は一定ではありません。

(この続きは、メルマガ本編を御覧ください。登録から1か月は無料です)


名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)

2018年10月15日 Vol.182
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今週の目次
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01【ピックアップ】「伝える力」を伸ばすには?

02【心理学】名越心理学のめざすところ

03【カウンセリングルーム】

[Q]ホラーに対する恐怖心について

04【pieces of psychology】

<心が止まってしまったら/寝る時間と起きる時間/さみしさと悲しさ>

05【読むこころカフェ】

・「助言を受け入れられる自分」でいるために

06精神科医の備忘録 Key of Life

・バーディックバンド@吉祥寺マンダラ2

07講座情報・メディア出演予定

【引用・転載規定】

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第62回名越式性格分類ゼミ(2018年10月14日)のご案内

2018年09月17日(月)10時01分30秒

巣鴨で月1回行っている名越式性格分類ゼミ、次回のご案内です。

 

<以下、事務局からのご案内>

 

前回(2018年9月16日開催)のゼミでは、「2種類の瞑想」「フェイクの意味」「大坂なおみさんの体癖分析」「アドラー心理学と方便力」という盛りだくさんの内容でした!

(通信講座会員の方、来月のDVDをお楽しみにお待ちください!)

 

次回は、「アドラー心理学*体癖論」の2回目を行いたいと思います。

もちろん、各種体癖、診断についてもより深めていきます。

貴重な機会をお見逃しなく!!

 

<自宅でDVDを通して名越ゼミを受講したい方は>

名越式性格分類ゼミ(通信講座版)

https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html

 

 

<<第62回名越式性格分類ゼミのご案内>>

 

■日時

2018年10月14日(日)14:00-16:30

※開場時間は13:30です。

 

■会場

アープカレッジすがも

JR・都営地下鉄「巣鴨」駅徒歩2分

豊島区巣鴨3-25-12 山崎ビル3階

 

■ご予約について

原則先着順のお申し込みとなります。定員になり次第締め切ります。

お申し込みはウェブサイトから!

 

nakoshisemi.yakan-hiko.com/

【締切間近!】名越式性格分類ゼミ(通信講座版)第14次受付中!

2018年08月24日(金)11時39分47秒

 

名越式性格分類ゼミ(通信講座版)の第14次募集(会期は2018年9月スタート)、

現在受付中です!

定員に達し次第締め切りますので、ご関心のある方は、お申込みをお急ぎください!

 

(すでに通信講座会員になっている方は、自動継続となりますので、改めてお手続きの必要はございません)

 

<<<お申し込み・詳細は下記リンク先より>>>

https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html

 

■塾長・名越康文からのご挨拶

 

皆さんこんにちは、名越康文です。

 

2015年1月からスタートした名越式性格分類ゼミ(通信講座版)はおかげさまで好

評をいただいており、このたび、第14次の会員募集をさせていただくこととなりま

した。

 

僕は「旅する精神科医」と言われるぐらい、北海道から沖縄まで毎日のように講

演や講座などをやらせていただいているわけですが、単発の講座や講演では、僕

の心理学の柱である性格分類、気質分類についてお話をする機会が滅多にない、

という問題があります。

 

というのも、1時間半なり、2時間という時間だと、「心とは何か」といったテー

マについてはある程度まとまったお話はできても、性格分類についてはまとまっ

たお話をするのは難しいからです。お話できないわけではないですが、その程度

の時間だと、ほとんど間違いなく、本質を見失った状態でお伝えしてしまう可能

性が高い。

 

だからこれまで僕は、福岡、大阪、東京という、非常に限られた場所で、限られ

た人を相手にしか、性格分類=体癖論のお話をしてこなかった。それ以外の地域

に住んでおられる、性格分類に関心を持ってくださる方々には申し訳ないな、と

いう思いをずっと持っていました。

 

この通信講座では、これまで実際の講座を受講した経験のある方から、メルマガ

など、活字を通して関心を持っていただいていた方まで、幅広い方々に利益とな

るのではないか、という趣旨で運営しています。

 

お届けするDVDには、できるだけ当日の講義を、生のままお伝えするようにして

います。ライブ講義の息づかいや、そこに込められた感情、ユーモア、冗談、息

づかい……といったさまざまな要素は、しばしば「おまけ」として捉えられがち

ですが、「人間そのもの」を扱う性格分類においては、それらは各体癖の「内容

」そのものです。もちろん、講義のDVDだけで体癖論のすべてを伝えることがで

きるとは思いませんが、DVDに収録されたすべてを味わって、奥深い体癖論の世

界に没入していただければ幸いです。

 

<<<お申し込み・詳細は下記リンク先より>>>

https://yakan-hiko.com/meeting/nakoshi.html

 

【メルマガ】「お説教」に陥らないために

2018年08月22日(水)10時45分38秒

誰かに何かを伝えたい。そういう思いを持つことは素晴らしいことです。

でもそれはしばしば、「お説教」になります。

 

「お説教」になった途端、人は耳を閉ざします。それは親子でも、教師と生徒でも、友人でも、恋人でも、まったく同じです。

 

人の無意識はその人の話の内容よりも、その人と自分との関係を見ています。特に若者、もっといえば、子どもの無意識はいつも内容ではなく、関係性を見ている。自分と相手との関係性が抑圧的なのか、お互いを尊重し合っている関係なのかを見ている。

 

だからいわゆる「お説教」は功を奏さないどころか、むしろ相手の心を離れさせてしまうのです。

 

 

お説教は、関係性の膠着を生みます。お説教するほうもされる方も、相手を軽視しはじめます。これでは、教えが正しく伝わることはありません。

 

言うまでもなく、何かを教え、伝えることは大切なことです。でも自分の伝え方が「お説教」になっていないかどうかを、いつも細心の注意を払って観察しておくべきです。

 

「お説教」に陥らないために見ておくべきポイントはいくつかあります。ひとつは、自分が「当たり前のこと」ばかりを口にしていないか、ということ。

 

人にものを教えるときに、当たり前のことばかりを言っている。これは、かなりの確率で、ただの「お説教」になっています。

 

そこにあるのは、相手への対抗意識です。無意識のうちの対抗意識が、教えを「お説教」に変えてしまう。これを打開するためには、相手への尊敬を伴う、柔らかな観察が必要なのです。

 


名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)

2018年8月20日 Vol.178
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今週の目次
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00【締切間近!】名越式性格分類ゼミ(通信講座版)第14次受付中!

01【近況】「お説教」に陥らないために

02【カウンセリングルーム】(今週はおやすみです)

03【pieces of psychology】<所有について/2種類の「わかった!」/恐怖心をなくしてはいけない/不自然を感じ取る>

04【スペシャル対談Vol.2】名越康文×しいたけ「運命をつかむ人ってどんな人?」(第2回)

05精神科医の備忘録 Key of Life

・歌こそ無私の愛である

06講座情報・メディア出演予定

【引用・転載規定】

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