「知る」と「学ぶ」の条件
あくまで私的な定義なんですが。
学ぶとは単に「知る」ことではなく、
「何かをする中で知る」ことなんです。
つまり目前の出来事の、一審級上の意識を持つときに、知る→学ぶ、への扉が拓かれる。
ですからふつうは、「知る」ことに集注している時、「学ぶ」は起こりません。
また、「学ぶ」が起きるとき、ふつう「知る」は静止しています。
なぜ知るだけでなく学ぶが必要かというと、だいたい「知る」には2つの短所があるからです。
ひとつには、「知る」は基本、一対一対応であるということ、つまり応用や一般化が効きにくい。ましてや越境した発想をもつことは遥か彼方です。
ふたつには、実は主観的でひとりよがりな了見に陥り易い。つまり知ったことを絶対と思い易い。なぜなら、「知る」が起きる時は、知ったことの前提に何があるのかまでは、興味の対象ではないからです。
ですから、少し距離をおいて広く感じとる「学ぶ」が必要になります。
ただ、この「知る」と「学ぶ」が、ほぼ同時に起こり始めることがあります。
それはほとんどが、心が静か&明るいときだと思います。