産業能率大学学園祭
11月10日(日)13時から、産業能率大学自由が丘キャンパスでの学園祭「自由が丘産能祭」にて講演を行います。
『大学生のための気持ちのデトックス―心がふっと軽くなる瞬間の心理学』
場所:産業能率大学2201教室
http://www.sanno.ac.jp/univ/parents/gakuensai2013_rep.html
※入場無料
名越康文の最新のお知らせはこちらで告知します。
11月10日(日)13時から、産業能率大学自由が丘キャンパスでの学園祭「自由が丘産能祭」にて講演を行います。
『大学生のための気持ちのデトックス―心がふっと軽くなる瞬間の心理学』
場所:産業能率大学2201教室
http://www.sanno.ac.jp/univ/parents/gakuensai2013_rep.html
※入場無料
名越康文メールマガジン 生きるための対話(dialogue)2013年10月21日号(Vol.062)を配信しました。
目次は以下の通り。
01「できる人」の時間は伸び縮みする
02 カウンセリングルーム
【Q1】「今ここ」に集中するって、どういう感覚ですか?
03【私家版】門外漢の仏教論(6)
・心を鎮めれば人生が変わる
04 精神科医の備忘録 Key of Life
・「個」に戻り、「今」を生きる
05 塾通信(44)
・怒りの制御と体癖論
06 講座情報・メディア出演予定
【引用・転載規定】
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01 │ 「できる人」の時間は伸び縮みする
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■時間とは「妄想」である
「時間がない」「時間に追われる」「自分の時間が取れない」「時間を有効に使えない」といった、<時間>にまつわる質問を受けることがよくあります。
そういう悩みを抱えている方がまず気をつけたほうがいいのは、そもそも「時間」を主語や、目的語にしている時点で、それはかなり妄想的な発想に陥っている可能性が高い、ということです。
言いかえれば、昨日、今日、明日と時間を区別すること自体が、実は妄想的だということです。「時間が……」「時間に……」ということが頭に浮かんでいる状態では、僕らは目の前のことに集中できていません。そういう悩みが生じている瞬間、その人は「時間の妄想性」に足元をすくわれているんです。
ただ、そうはいっても、僕らはそう簡単に時間から自由になることはできません。少なくとも現代人にとって、時間という観念(妄想)は非常に強固で、そこから解放されることは容易ではない。「時間なんて気にしない!」と心に決めただけでは、どうにもならないんです。
今回は、時間の捉え方を変えるひとつの方法として「時間を空間的に捉える」ということを提案してみたいと思います。時間をイメージで捉えるとき、僕らはたいてい「線」で捉えます。それを三次元的に広げ、「チューブ」のようなイメージに変えてみる。
左側の過去から、右側の未来に向かって、太さを伸び縮みさせながら流れていくチューブをイメージしてみる。そうすると、「横軸」の時間の流れに対して、「縦軸」や「奥行」に向かって伸び縮みするチューブの太さが、時間の「濃さ」「密度」を表すことになります。その時間が自分にとって濃密であれば時間のチューブはどんどん「太く」なり、その時間を集中して過ごすことができなければ、時間のチューブはどんどん「細く」なっていく、というわけです。
そうやって時間というものをとらえ直してみると、時間は決して均一ではなく、いわばウインナーソーセージのように伸び縮みしている様子がはっきりとイメージできてきます。
もちろん、これもひとつの妄想的な捉え方に過ぎない、ということもできます。先に述べたように、過去、現在、未来というのも妄想に過ぎないわけですから。でも、こういう「伸び縮みする時間」のイメージを描ける人は、少なくともビジネスや実務のレベルにおいては「時間の使い方が上手」になれるんです。
なぜかというと、「時間のチューブ」が太くなっている時間帯を上手に使うと、「細い時間帯」にがんばるのに比べて何倍、場合によっては何十倍もの仕事をこなしたり、思索を深めたりすることができるからです。読書でいえば、「細い時間帯」には、1時間かかっても5~10ページ読むのがやっとだという人が、「太い時間帯」には、100ページ以上、薄めの新書なら読み切ってしまうことすらあるぐらい、すらすらと読み進めることができる。
そういう「伸び縮みする、三次元的な時間」を捉えられるようになると、少しだけ、僕らは時間の呪縛から自由になれると思うんです。
■「太い時間」を上手に使うのが<時間の技法>の真髄
「時間のチューブ」は、必ず周期的に伸び縮みします。後で述べますが、いわゆる典型的な「うつ」状態でない限り、「太い時間」の後には必ず「細い時間」がやってくるし、「細い時間」の後には「太い時間」が待っています。
そういう意味では、たとえ「細い時間」に陥ってしまったとしても、そう心配することはないわけですが、問題は「細い時間」にしても「太い時間」にしても、それが10分続くのか、1時間続くのかは誰にもわからないということです。
<続きはメルマガ本編をご登録の上、ご覧ください>
http://yakan-hiko.com/nakoshi.html
メルマガ号外 Vol.011 <小さな怒りを見つけて払う>を配信しました。
名越康文メールマガジン「生きるための対話」では、通常号(毎月第1、第3月曜配信)に加えて、不定期で号外シリーズ「生きるためのエクササイズ」を配信しています。号外では毎号ひとつ、簡単に取り入れられる心のエクササイズをご紹介しています。
今回は「小さな怒りを見つけて払う」です。
<以下、10/17配信号本文より>
【エクササイズvol.011】小さな怒りを見つけて払う
僕は講演でも本の中でも、繰り返し「怒りを払ってください」とお話ししています。そうすると、中には「私はもともと、あんまり怒らない人間なので……」という方もおられるんですね。本当に怒ることがほとんどないなら、それはもちろん素晴らしいことです。でも本当に怒っていないのか、ということには注意が必要です。
というのは、仏教が「瞋」という言葉で捉える「怒り」は、僕らが普通「怒り」という言葉で捉えているものよりも、圧倒的に広く、緻密な概念だからです。
<続きはメルマガ本誌でご覧ください。次号は10月21日12時配信予定です>
http://yakan-hiko.com/nakoshi.html
2013年10月27日(日)10:00~11:50、北海道北見市「北見市民会館大ホール」(〒090-0817 北海道北見市常盤町2-1-10)にて、講演「こころとココロをつなぐコミュニケーション術」を行います。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.city.kitami.lg.jp/docs/2013092700039/
なお、会場にて新刊『驚く力』の北見市の書店「ブックキャビン」(北海道北見市北3条西2丁目16 tel.0157-33-1653)による販売&サイン会を予定しています。
※ブックキャビンでも『驚く力』販売しております。お近くの方はぜひおいでください!
定価1500円+税
夜間飛行、2013年
四六判ソフトカバー208ページ
ISBN-13:978-4-906790-04-3
毎日が退屈で、何をやってもワクワクしない。
テレビを見ても、友達と話していても、どこかさびしさがぬぐえない。
自分の人生はどうせこんなものなのだろう――。
そんなさえない毎日を送るあなたに足りないのは「驚く力」。
現代人が失ってきた「驚く力」を取り戻すことによって、私たちは、自分の中に秘められた力、さらには世界の可能性に気づくことができる。それは一瞬で人生を変えてしまうかもしれない。
自分と世界との関係を根底からとらえ直し、さえない毎日から抜け出すヒントを与えてくれる、精神科医・名越康文の実践心理学!
【取り扱い書店一覧】
http://yakan-hiko.com/book/odoroku_list.htm
【送料無料のネット書店】
・紀伊国屋ウェブストア
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784906790043
・honto
http://honto.jp/netstore/pd-book_25789353.html
【目次・詳細情報は「夜間飛行のネットショップ「スーク」】
https://yakan-hiko.com/shop/pc4