第23回「名越式性格分類ゼミ」(7月19日)のご案内
第 23回「名越式性格分類ゼミ」は2015年7月19日(日)13:30~16:00、
アープカレッジすがも(JR巣鴨駅徒歩2分)で行います。今回のテーマは「ねじれ型(8種を中心に)」です。
詳細・申し込みはこちらをご覧ください。
名越康文の最新のお知らせはこちらで告知します。
第 23回「名越式性格分類ゼミ」は2015年7月19日(日)13:30~16:00、
アープカレッジすがも(JR巣鴨駅徒歩2分)で行います。今回のテーマは「ねじれ型(8種を中心に)」です。
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人間の論理は、ある段階で必ず「一面的な理解」に行き着かざるを得ません。そして多くの場合、思考はそこで終結し、あとはその一面的な論理による「壁」と現実との間を絶えず循環するだけになってしまうのです。
なぜなら、脳は、不条理なものを思索し続けることが苦手だからです。僕たちの思考は、一面的な論理に絡め取られやすいし、他者からの扇動・操作を受けやすい。
言い換えれば、人は人生のどこかで必ず(本当の意味で)思考することを諦め、一面的な言説、物事を真に受けてしまうようになるということです。しかしそれは突き詰めればエゴであり、事実の実態をとらえているとはとても言えないのです。
それゆえ、理想主義者は純粋過ぎる理想を掲げているにもかかわらず、ほぼいつも、人の嫉妬や怒り、つまりルサンチマンを集める集金人のような役割を担うことになります。そして後になって、その時間が人生の浪費であったことに気づいたとしても、そこからもう一度エンジンを吹かせることは極めて難しい。なぜなら、それまでの現実と「壁」との間の無限の循環によってエネルギーを浪費し、疲労が蓄積されてしまっているからです。
その壁を乗り越え、自立した思考を続けるためには、「謎」を追い続ける構えを持つ必要があります。そこで、求められるのが「疑う」という能力なのですが、残念ながら現代では、多くの人が、「疑う」ということの本質を見失っています。
本当の意味での「疑う」というのは、「よく見る」ということです。でも、多くの人は、疑おうとして、妄想する。
では「よく見る」とはどういうことか。それは、観察しながら、そこに踏みとどまるということであり、これだけが、妄想的ではない「疑う」を支えるのです。
踏みとどまることができた人だけが、次の一歩を踏み出すことができるのです。
そして何かを超えることは、ほとんど何かを捨てるということとイコールである、ということも忘れてはいけません。それらは同時であり、どちらか一方ではいけないのです。
2015年6月15日 Vol.102
目次
00【イントロダクション】「疑う力」を失った現代人
01【近況】お掃除ロボットが起こした静かな革命
02【コラム】できるだけ若いうちに知っておくといい「本当の」愛の話
03精神科医の備忘録 Key of Life
・「思い」を越えよ
04カウンセリングルーム
[Q1]子育て中の妻にイラついてしまう
[Q2]体癖の偏在について
[Q3]仲間から一目置かれたい
05講座情報・メディア出演予定
【引用・転載規定】
※購読開始から1か月無料! まずはお試しから。
※kindle、epub版同時配信対応!
名越康文メルマガ「生きるための対話」のご購読はこちらから
本日以降の公開講座・イベント予定は下記のとおりです。
また、テレビ、ラジオ、雑誌などは「メディア出演情報」をご覧ください。
●6月17日(水)18:30~20:00
横浜朝日カルチャー「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」
https://www.asahiculture.jp/yokohama/course/392ffc78-3a19-4d79-76b4-54c5b0f9cefb
●6月19日(金)19:00~22:30
福岡「名越康文塾」
●6月21日(日)13:30~16:00
巣鴨「名越式性格分類ゼミ」
http://nakoshisemi.yakan-hiko.com/
※メルマガ購読者割引あり
●6月24日(水)19:00~
名越康文の「こころカフェ‘R’ 」 第2回
http://cocorocafer2-ktbkbt.peatix.com
※メルマガ購読者キャッシュバックあり
●6月27日(土)14:00~15:30
リブロ×池袋コミュニティカレッジ
甲野善紀氏×名越康文 対談
http://cul.7cn.co.jp/programs/program_715570.html
●7月10日(金)18:30~20:00
北海道千歳市教育委員会「子育て講演会」
「論理的に正しい言葉」は、人を勢いづかせることはあっても、決して心の奥底に届く波紋にはなりえません。論理に依存した虚勢は、攻撃する対象を失えばそれでおしまいです。
依存とは、自分以外の誰かの攻撃性に乗っかることです。無意識の依存から解き放たれ、これまでの自分の数倍の力を活用すること。それだけが、未来を開くカギなのです。
まずは毎日、自分を十分に応援してください。誰かの手助けや肩入れは、その余力でやればよいのです。
自分を応援するコツはひとつだけ。心に浪費されるエネルギーを半減させること。人の心が成長しないかぎり、社会革命のほとんどは失敗する運命にありますが、自分の心の中の革命は、心と自分とを切り離すたびに、起こすことができるのです。
人間は絶えず、無意識のうちに事実誤認をし、しかもそれに対して知ったかぶりを決め込んで生きています。そのことを繰り返し認めましょう。それが分かった上で、目の前の出来事に対して、落ち着いて頭と手を動かしましょう。いかにも他の誰かが言いそうな尻軽な正しい言葉を口にしそうになったときには、一度、言葉を飲み込み、心と自分とを切り離すことに務めましょう。
それは本来の意味での「祈り」と言い換えてもいいでしょう。往々にして、私たちは過去や未来に向けて祈ろうとします。しかし、少なくとも心理学的な意味での「祈り」の王道は、「今」を祈りの集注で満たすことなのです。
別の言い方をすれば、祈りとは、自分自身をしっかりと背負いつつ、その瞬間に、自分の中身をそっくり入れ替えてしまうことなのです。
2015年6月1日 Vol.101
目次
00【イントロダクション】依存から祈りへ
01【近況】住民投票とドローン少年に見る前思春期性問題について
02カウンセリングルーム
[Q1]「明るい怒り」なんてあるんでしょうか?
[Q2]空気が読めてない自分を何とかしたい
03精神科医の備忘録 Key of Life
・具体的な対象から学ぶ
04読むこころカフェ(33)
・人は心の奥底では無限に成長したいと願っている
05講座情報・メディア出演予定
【引用・転載規定】
※月2回発行、500円+税(月額)。kindleや各種電子書籍リーダー対応。購読開始から1か月無料! まずはお試しから。
※kindle、epub版同時配信対応!
6月はいろんなところで講座をやります。お近くのものがあれば、ぜひお会いしましょう!
●6月13日(土)13:30~
奈良県 岡本寺「春の分校」
13:30~
講和「仏教に生きる」名越康文
16:00~17:30
対談 甲野善紀先生×名越康文
http://www5.kcn.ne.jp/~yushinge/bunkou.htm
●6月17日(水)18:30~20:00
横浜朝日カルチャー「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」
https://www.asahiculture.jp/yokohama/course/392ffc78-3a19-4d79-76b4-54c5b0f9cefb
●6月19日(金)19:00~22:30
福岡「名越康文塾」
●6月21日(日)13:30~16:00
巣鴨「名越式性格分類ゼミ」
http://nakoshisemi.yakan-hiko.com/
※メルマガ購読者割引あり
●6月24日(水)19:00~
名越康文の「こころカフェ‘R’ 」 第2回
http://cocorocafer2-ktbkbt.peatix.com
※メルマガ購読者キャッシュバックあり
●6月27日(土)14:00~15:30
リブロ×池袋コミュニティカレッジ
甲野善紀氏×名越康文 対談